亀岡の名所を日帰りで巡るツアーができるかもしれません

2007年10月03日(水)

亀岡ではたわわに実ったお米の収穫が最盛期を迎え、家族総出の稲刈り風景をあちらこちらで眺めることができる今日この頃。みなさんはいかがお過ごしでしょうか。読書の秋・スポーツの秋・食欲の秋、みなさんそれぞれの秋を感じ堪能してくださいね。

さて、母校・京都学園大学のお膝元亀岡は観光の町として毎年多くの人々が全国から訪れています。そんな中、より亀岡を多くの方に知ってもらうべく亀岡市観光協会では日帰りツアーを計画中。それにさきがけ先日、モニターツアーが催されましたので参加してきました。私たち同窓生も知らないコアな亀岡を巡ってきましたのでみなさんの秋の行楽のコースに取り入れていただけるかと思います。

朝、観光バスに乗り込むと最初に向かったのは有名な「出雲大神宮」。同宮は 和銅 2 年(709)創建で丹波国一の宮。当地は元出雲と呼ばれ、島根の出雲よりも歴史が古いという伝承もあり、現本殿は貞和 2 年(1346)に足利尊氏が修造した、三間社流造で檜皮葺きの建物(重要文化財)。また境内から湧出する御神水は、飲めば幸福を招き長寿になるとされ、真名井水と呼ばれ、この日も多くの人々がその水を汲みや参拝をしていました。

出雲大神宮を見守る狛犬と社。現在改修工事中でした
出雲大神宮を見守る狛犬と社。現在改修工事中でした

次に訪れたのは、亀岡観光のニュースポットとして人気を博している武家屋敷「へき亭」。その名の通り江戸時代に建てられた屋敷は当時の面影を残す歴史的史料そのもの。庭園内には当時の武士らが精進した稽古場などが残り往時のたたずまいをそのままにしてあります。ここでは庭を眺めながら亀岡など地物野菜をふんだんに使った料理も食べることができ静かなブームとなっています。また、江戸時代の雰囲気をそのままに残す「へき亭」はテレビ時代劇や映画のロケ地としても使用されています。

時代劇や映画のロケ地としても使用される「へき亭」の庭
時代劇や映画のロケ地としても使用される「へき亭」の庭

へき亭を後にして一行が訪れたのは亀岡の今と昔の同居する亀岡城下町。戦国武将・明智光秀が建造した亀山城址や周辺を囲う堀の跡、そして迷路のように作られた城下町を実際に歩きながら亀岡を感じます。城下町には昔ながらの酒蔵見学もあり亀岡自慢の日本酒を試飲することもできました。

亀岡自慢の日本酒の数々
亀岡自慢の日本酒の数々
当時の雰囲気をそのまま残す城下町の長屋
当時の雰囲気をそのまま残す城下町の長屋

続いて昼食のため訪れたのが、湯の花温泉の老舗「すみや亀峰菴」。土壁と藁葺きの門をくぐるとそこは別世界。亀岡の喧騒からは想像できないほど落ち着いた雰囲気の館内では季節の食材を使った昼食を口にすることができ、食後には自慢のお風呂を楽しむことができました。

趣を感じさせるダイニング
趣を感じさせるダイニング
大正時代を思わせる調度品の数々
大正時代を思わせる調度品の数々

昼食の後、一行を迎えてくれたのは母校・京都学園大学からほど近い、「穴太寺」です。穴太寺は、奈良時代末期、慶雲二年(七〇五)の文武天皇の御世に大伴古磨によって創立されたと伝えられる丹波でも屈指の古刹です。 庭園は本堂や多宝塔の東部を借景にしており、江戸中期から末期にかけての手法をよく表現した名園のひとつ。夕陽の沈む西庭の景観もまたすばらしいもので、本堂内にある鎌倉後期の作といわれている「釈迦涅槃像」は「なで仏」としてよく知られ、悪病を治すという言い伝えがあり多くの人に親しまれています。

穴太寺の誇る庭園
穴太寺の誇る庭園
格式のある大きな本堂
格式のある大きな本堂

最後に一行が訪れたのは別名を応挙寺とも呼ばれる「金剛寺」。同寺は別名の通り、江戸時代を代表する画家・圓山応挙と所縁が深く多くの作品が残されています。こちらでは住職から応挙ゆかりの「山水図」「波濤図」「群仙図」などの解説があり新たな画法を生み出した応挙の心に触れることができました。

山門に向かう参道
山門に向かう参道
応挙が描き残した群仙図
応挙が描き残した群仙図

今回のツアーはモニターを対象にしたプレイベントでしたが、11 月にもモニターツアーが企画されています。亀岡で多くの時間を過ごしてきた同窓生の目線から、亀岡観光へのアドバイスをすることができるかもしれませんね。興味のある方は亀岡市観光協会へ問い合わせてみてください。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

 

このページの先頭へ