2010年11月22日(月)
11月21日(日)快晴に恵まれ、中国支部第4回支部総会・懇親会&会員研修会が参加者20名で開催されました。
総会に先立ち、本学バイオ環境学部バイオサイエンス学科の加藤暢夫教授より『暮らしと産業を支える生物多様性』についてご講演いただきました。
冒頭にお酒の鑑定を経験したことがありますよ!と話された加藤先生。私達が日常的に接している食物の中に展開されている“アッと驚くミクロの世界”を紹介していただきました。
お話の中心は “微生物の働き”について。微生物の世界は、顕微鏡や電子顕微鏡を通して見ることができる。(京都学園大学には、このような機器類が完備されている)たった1gの土の中にも、約10億個の微生物が生きている。
そして、1人の人間には細胞が約60~100兆個もあり、胃や腸には同数の微生物(常在菌)が生きている。バクテリアの大きさは約1μm。酵母やカビの大きさは約10μm…。極小の世界とは逆に、世界最大の生物は、オニナラタケ。その大きさは何と!880ha。広大な大地を埋め尽くす大きさ。そのDNAを調べた結果、2400年もの長い年月をかけて拡がったことがわかった。
この様に多様性をもつ微生物であるが故の技なのでしょう。生活の中で活躍している微生物。お酒・納豆・しょうゆ・パン・ヨーグルトetc.も微生物の働きによって美味しくなる。うまみ・旨みの成分であるグルタミン酸ナトリウム、いわゆる化学調味料。ペニシリンやストレプトマイシン・コレステロール合成酵素阻害剤…等の医薬品も微生物の研究によって開発されてきた。環境と微生物の関係。いま世界中で注目されている燃料。バイオエタノールも酵母の働きによって作られている。
また、小さな設備ではあるが、レーヨンやパントテン酸の製造にも微生物が活躍し、多くの製品が作り出されている。あっという間に予定の時間が…最後に、学生が育てたコメで酒づくり…大槻並(おおつくなみ)大いに期待しましょう。と締めくくられました。
小さい事からコツコツと…たかが微生物!されど微生物!です。
会員研修会の終了後、木島慎一支部幹事の司会により総会を開催。中国支部の久世善春支部長から、「支部の会員数も1100名を超えている。4回目の総会を迎え更なる発展を…」と挨拶がありました。
続いて、京都学園大学学長の内山隆夫先生から、現在、5学部10学科、文系・理系合わせて約3000名の学生が勉学・スポーツ等に励んでいる。バイオ環境学部は1期生を輩出し、博士課程を設置した。総合大学として着実に発展しているが、より一層の教育内容の充実をめざしているところだ。同窓会は、アットホームな校風の流れが引き継がれており、教員と職員の関係も近い。今の学生は、ストレスに弱いという印象を持っている。就業力が…といわれるが、それ以前に意欲が低いのかも知れない。就業に関して、あきらめかけている学生に声をかけ、前に押し出すことが大事。クラブ活動等で達成感を味わうことも大切だ。『教育から協育へ。社会が求める人になる』という独自のプログラムがこのたびの文部科学省「平成22年度 大学生の就業力育成支援事業」として採択されたことが報告されました。
事務局の田中一朗常任理事から、同窓会の各支部組織の状況等についての報告がありました。議事に入る前、議長に住吉真一副支部長を選出。議案内容については、久世支部長より提案があり、第1号議案平成21年度事業報告、第2号議案平成21年度収支決算報告、第3号議案平成22年度事業計画、第4号議案平成22年度収支予算は全会一致で採決され、すべての議事が承認されました。
「京都学園大学最新情報!~大学生の就業力育成支援事業採択を中心に~」と題して、京都学園大学学生部長(経営学部教授)の藤川義雄先生から来賓の挨拶をいただきました。
と学生の活躍を紹介。また、海外より留学生が多数在籍し、勉学に励んでいる。チャレンジショップ京學堂の運営についても熱く紹介されました。
続いて、乾杯の発声を前に、京都学園大学キャリアサポートセンター長(経済学部教授)西藤二郎先生から「平成22年度大学生の就業力育成支援事業」は大いに期待してほしい。OBの皆さん方にも協力していただきたい…“乾杯”。
乾杯の後は、初めて参加された1期生の姿も見られ、アルコール度数も加速し…『今だから言える!開学当時の苦労話』に花が咲き乱れました。また、「亀岡最新情報」大学&亀岡紹介ビデオなどの上映等も…。参加者の自己紹介、記念撮影、大学歌斉唱…。四国支部発案の前向き万歳三唱…。あっという間に閉会の時間となりました。
華やかな電飾がまぶしい街路樹に後ろ髪を引かれながら…参加者一同、新たな決意を胸にそれぞれ岐路につきました。参加者された皆様お疲れ様でした。また、元気な姿でお会いしましょう。
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